いわゆる“病”というものは、天候の変化、過度の精神感動、飲食の不適、過労（房事）などの内因、外因の変化が要因となり、身体の陰陽、気血、臓腑、経絡などの不調和が引き起こされ、病態として表れることを指しています。

鍼灸とは、滞りのない身体を目指し自然との調和や流れを意識していく“医学”となります。

診断方法としては、脈診、腹診、舌診などの技術を用い、身体全体においての滞りや、局所的な問題などを特定していきます。

治療では、東洋医学でいう気の流れを意識して、滞りのない身体づくりをやっていき、五臓六腑（内臓）のバランスを整えます。

それにより、免疫力などの自然治癒力の向上を図り、根本的に病にかかりにくい身体を作っていきます。

例えば、多くの皆様が慢性的にお悩みの「頭痛」、「肩こり」、「腰痛」、「膝痛」などに対して、一般的な病院や市販薬では局所的にその原因や問題を捉え、痛みを取り除くというアプローチをしますが、鍼灸では、全身的に診断をし、症状の原因や問題を捉え、適切な治療をしていきます。

東洋医学でいう気の流れを意識して、滞りのない身体づくりをやっていき、生き物すべてが流れの中で生きていることが大事であり、太陽があり、大地があり、水がありその中で動植物も生きているという考えに立脚しています。

人間の体内も同じなのです。滞りなく流れることにより、内臓や関節などの働きを良くしていきます。